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まずは研究試料を集めることからはじめました。

2008年に野生動物研究センターが設立され、研究を開始するにあたり、まずは研究試料 を集めることからはじめました。DNAは種によって違い、同種でも個体ごとに違います。その違いを利用して、性格や、系統関係や、その他さまざまな表現型 との関連を調べることができます。個体差の程度や範囲を把握しておくことで、種の同定や、個体の特徴を知ることができます。そのためには、同一種あたり多 数の個体、それも表現型データのある個体の試料が必要です。
動物園、水族館、野外観察施設などの協力を得て、現在までに、約400種、約24000個体の貴重なDNA試料を保管しています。これらを将来にわたって多くの研究分野で有効に活用できるように、遺伝子型などの情報の蓄積を続けています。

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DNAだけでなく、将来、絶滅危惧野生動物の個体を再生することを目指して、細胞試料としても保管を試みようとしています。また細胞株が樹立できれば、個体を用いるのは難しい様々な試験に細胞を用いることができます。
国立環境研究所や東北大学と共同研究を行っています。
試料の一部は 国立環境研究所の野生動物遺伝資源データベースでも公開しています。  野生動物遺伝資源データベース